逆引きSQL構文集 - 複数の検索結果を統合する（和集合）

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複数の検索結果を統合する（和集合）

複数の検索結果を統合して，1つの結果にするにはUNION句を使用します．UNION句は検索結果の和集合を求める構文です．複数の検索結果に重複したレコードがある場合は1つのレコードのみが抽出されます．重複したレコードも取得したい場合はUNION ALLを使用します．

UNION句を用いたSQLの基本的な書き方は以下とおりです．

SELECT 列名1, 列名2, ... FROM テーブル名
UNION [ALL]
SELECT 列名1, 列名2, ... FROM テーブル名

上記では簡単のためWHERE句などは省略していますが，もちろん通常のSELECT文で使用可能な構文はUNION句で検索結果を統合する場合にも使用可能です．

例として以下の2つのテーブルから全レコードを取得し，結果を1つに統合します．

従業員

従業員コード	従業員名
A0001	チャーリー
A0002	ペパーミント

受給者

SQL

SELECT * FROM 従業員
UNION
SELECT * FROM 受給者

結果

チャーリーは従業員マスタと受給者マスタの両方にデータがあります．UNION句を使用するとこのような重複したレコードは1つのレコードとして統合されます．

SQL

SELECT * FROM 従業員
UNION ALL
SELECT * FROM 受給者

結果

チャーリーは従業員マスタと受給者マスタの両方にデータがあります．UNIONはUNION ALLと異なり，このような重複したレコードも取得されます．

注意．
サンプルで使用するテーブルは説明のため正規化を行っていなかったり，一般的でない列が含まれている場合があります．ご容赦ください．

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